【ビジネスレポート】ベトナムIT市場におけるAI活用事例と現地最新動向

※本記事は2020年10月当時に開催されたウェビナーに基づく、ベトナム現地のAI活用事例レポートです。最新のビジネス動向や法規制については適宜ご確認ください。
2020年10月に開催した無料ウェビナー『先端テクノロジー × オフショア開発』では、コロナ禍においても経済成長を続けるベトナム市場における「AI開発」の最新事情と、オフショア開発を成功に導くポイントについて解説しました。
今回は、セミナー内で紹介した「ベトナム国内の最新AI導入事例」のハイライトをお届けします。
1. AI開発を成功に導くための前提条件
システム開発をオフショアへ委託する際、特に不確実性の高いAIプロジェクトにおいて重要となるのが「解決すべき課題の明確化」と「PoC(概念実証)の適切な設計」です。
これまで数多くのAI開発(画像認識、感情認識、データ予測など)を手掛けてきた当社の経験から、AIモデルに何を期待するのか(精度、処理速度、インフラ制約)を事前に定義し、小さくテストを繰り返すアプローチが成功の鍵となります。
2. ベトナム国内における先端AI活用事例(2020年時点)
日本ではあまり広く報道されていませんが、ベトナムのIT企業やスタートアップは、AI技術の社会実装を驚くべきスピードで進めています。
セミナー内で取り上げた最新事例のいくつかをピックアップします。
◆ 現地ベンチャー企業「Wee Digital」が開発した「顔認証AI」ソリューション
ベトナムのスタートアップ企業「Wee Digital」が、独自の顔認証アルゴリズムを開発し、オフィスビルやイベント会場のセキュリティゲート等への導入を進めています。
ディープラーニングによる高精度な顔検出技術を活用し、非接触での入退室管理や勤怠システムとの連携など、実用的なB2Bソリューションとして急速にシェアを拡大しています。
◆ 医療分野でのAI画像診断アシスト
医療リソースの最適化が課題となるベトナムにおいて、レントゲンやMRI画像から肺炎や腫瘍などの病変をAIが自動検出する診断アシストシステム「AI Rapid」の導入が始まっています。
医師の診断スピードを向上させ、見落としを防ぐ技術として期待されています。
◆ 規制分野での挑戦:ドローンを活用したインフラ点検
農地の広大なベトナムにおいて、AIを搭載したドローンを活用したソリューションも登場しています。
空撮画像から農作物の生育状況を解析したり、高圧鉄塔や橋梁などのインフラ設備の異常をAIが自動検知したりと、労働集約的な作業をテクノロジーで置き換える試みが進んでいます。
3. ベトナムでのITビジネス展開・テストマーケティングを支援
ベトナムは単なる「開発リソースの供給拠点(オフショア)」から、先端テクノロジーが社会実装される「巨大な消費市場・テストベッド」へと変貌を遂げています。
バイタリフィアジアでは、10年以上のベトナムビジネス経験を活かし、現地の優秀なAIエンジニアを用いた開発はもちろん、「自社のITサービスをベトナム市場でテスト販売してみたい」といった進出支援(テストマーケティング)もサポートしています。
海外市場での新たなビジネスチャンスをご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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