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特許取得の不動産テックAI:反響確率の高い物件を自動選定する「ラクテック」の仕組み

特許取得の不動産テックAI:反響確率の高い物件を自動選定する「ラクテック」の仕組み

ビジネスの現場におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速する中、属人的なノウハウをAIでモデル化し、業務効率を劇的に改善するPropTech(不動産テック)の取り組みが進んでいます。

この度、バイタリフィアジアと不動産テック企業の株式会社Re-TechRaaSは、AI(機械学習)を利用した特許技術「学習装置及び予測装置」を共同で取得しました。本特許は、世界的データサイエンスコンペティションKaggleにおいてMasterの称号を持つ当社のデータサイエンティスト、曽佐 顕(Sosa Akira)を中心としたAI研究チームによって発明されたものです。

今回は、この特許技術の内容と、それが実装されている不動産仲介業者向けDXソリューション「ラクテック」の仕組みについてご紹介します。

1. AIによる不動産反響予測技術の特許内容

本特許は、不動産仲介業務において、「どの物件情報をWeb媒体に掲載すれば、顧客からの問い合わせ(反響)を得られやすいか」をAIが予測し、物件の査定・選定プロセスを自動化するための機械学習アーキテクチャに関する発明です。

  • 特許番号:特許第6670406号
  • 特許権者:バイタリフィアジア カンパニー リミテッド, 株式会社AMBITION
  • 発明の名称:学習装置及び予測装置
  • 発明者:曽佐 顕(Vitalify Asia チーフデータサイエンティスト)
  • 取得日:令和2年(2020年)3月3日

当社としては、AI領域における初の特許取得実績となります。

2. 不動産テックソリューション「ラクテック」とは?

本特許技術をコアエンジンとして、株式会社Re-TechRaaS様と共同開発されたのが不動産反響予測システム「反響倍増くん」です。現在この機能は、さらなる業務自動化を実現する包括的SaaSソリューション「ラクテック」の一部として統合・提供され、不動産業界の業務効率化を目指しています。

「ラクテック」は、不動産仲介業務とテクノロジーを組み合わせ、「物件の自動投稿」「業務のRPA代行」「AIによる反響予測」の3つの機能で、物件選定から反響獲得までの業務プロセス全体を最適化するサービスです。

2-1. 不動産仲介業務における従来のボトルネック

不動産仲介店舗では、集客のためにSUUMOやHOME'Sといった各種不動産ポータルサイト(Web媒体)へ物件情報を掲載します。

しかし、各店舗の掲載枠には上限があり、数ある空室データベースの中から「どの物件を掲載すれば問い合わせ(反響)が鳴るか」を選定する作業は、長年の経験を持つベテランスタッフの「勘と経験(暗黙知)」に大きく依存していました。

この属人的な物件選定作業には多大な時間と人件費がかかり、新入社員では効果的な選定が難しいという構造的な課題がありました。

2-2. AIによる「勘と経験」のモデル化と反響予測

「ラクテック」の反響予測機能は、この課題をAIによって解決します。
膨大な物件情報をシステムにアップロードするだけで、AIが過去のデータから学習した推論モデルに基づき、反響が得られる確率(予測スコア)の高い物件を自動で抽出・リストアップします。これにより、経験の浅いスタッフであっても、ベテランと同等以上の精度でデータドリブンな物件選定が可能になります。

さらに、このAIモデルは一律の汎用ロジックではなく、各店舗の所在地(立地条件)や過去の反響実績といった店舗独自の特性(コンテキスト)を取り込んだ固有のモデルを構築します。

週単位で継続的に再学習(フィードバックループ)を回すアーキテクチャを採用しているため、時期的なトレンドや需要の変化にも動的に追従し、システムを使えば使うほど予測精度が向上する仕組みとなっています。

2-3. RPAによる物件登録の自動化と業務変革

AIによる物件選定に加え、RPA(Robotic Process Automation)機能により、物件の間取り図や詳細情報をそのままシステムへ自動登録し、コンバートシステムを経由して各Webポータル媒体へ自動的に一括掲載するプロセスまでをロボットが代行します。

物件の選定から入力、媒体への投稿という一連のルーチンワークを自動化することで、労働コストの大幅な削減と反響数の増加を同時に実現します。これにより、スタッフは捻出された時間を、顧客との接客、内見案内、契約業務、追客といった人間ならではの「付加価値の高いコア業務」や、人材育成に集中させることが可能となります。

3. Vitalify AsiaのAI開発力とビジネス実装ソリューション

バイタリフィアジアでは、今回のような機械学習モデルの研究開発・特許取得だけでなく、予測APIの構築、そしてそれを組み込んだ本番環境(Webシステムやインフラ)のシステム開発・運用保守までをワンストップで対応しています。

Kaggle等の世界的コンペティションで実績を残すトップレベルのデータサイエンティスト陣と、豊富なWeb/モバイル開発経験を持つエンジニアチームが連携し、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を強力に推進します。

「自社に蓄積されたデータを活用して業務を自動化したい」「AI技術をコアにした新規SaaSプロダクトを立ち上げたい」といったご要望がございましたら、概念実証(PoC)のフェーズから伴走サポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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