ベトナムと日本の祝日比較:営業日数の多さがもたらすオフショア開発のプロジェクトメリット

オフショア開発の委託先としてベトナムが選ばれる大きな理由の一つに、「日本のカレンダー(営業日数)との親和性の高さ」があります。
プロジェクトのスケジュールを管理する上で、稼働日数はコストや納期に直結する重要な要素です。今回は、ベトナムの祝日事情を日本と比較し、オフショア開発における稼働日数のメリットを解説します。
1. 日本とベトナムの祝日日数の比較
日本のカレンダーを見ると、毎月のように「国民の祝日」があり、さらにゴールデンウィーク、お盆休み、年末年始といった長期休暇が存在します。
2020年を例にとると、日本の国民の祝日は年間で約16日(振替休日等を除く)設定されており、これに年末年始や夏季休暇を含めると、年間の休日数はかなり多くなります。
一方、ベトナムの法律で定められた国民の祝日は、年間でわずか11日程度しかありません。東南アジアの周辺諸国と比較しても、ベトナムの祝日日数は非常に少ない部類に入ります。
2. ベトナムの主要な祝日一覧
ベトナムの祝日は、実は上半期(1月〜5月)に極端に集中しており、下半期(6月〜12月)は9月2日の建国記念日(ナショナル・デー)を除いて祝日が一切存在しません。
- 新暦の元日(1月1日):1日のみのお休みです。1月2日からは通常営業に戻ります。
- テト/旧正月(1月下旬〜2月中旬頃):ベトナム最大の長期休暇です。旧暦に基づくため毎年日付が変動しますが、通常は5連休〜7連休程度となります。(この期間は完全に機能がストップするため、プロジェクトの納期設定には注意が必要です)
- フンヴォン記念日(旧暦3月10日):ベトナム建国の祖とされるフン王を祀る祝日です。年によって4月中旬頃になります。
- 南部解放記念日(4月30日):1975年のベトナム戦争終結を記念する日です。
- メーデー/国際労働者の日(5月1日):上記の南部解放記念日と連日になるため、ベトナムではテトに次ぐ連休(土日を含めると4連休など)となることが多いです。
- 建国記念日/ナショナル・デー(9月2日):1945年にホー・チ・ミンが独立宣言を行った重要な祝日です。
3. 祝日が少ないことによるオフショア開発のメリット
オフショア開発において、チームを専属で確保する「ラボ型開発(準委任契約)」を利用する場合、毎月固定の費用が発生します。つまり、同じ「1人月(エンジニア1人が1ヶ月働く工数)」のコストを支払うのであれば、稼働日数(営業日)が多い方が、より多くの開発タスクを消化できることになります。
日本の場合、4月末〜5月のゴールデンウィーク、8月のお盆休み、9月のシルバーウィーク、年末年始などで営業日数が極端に少なくなる月が発生しますが、ベトナムのエンジニアチームはテト(旧正月)の期間を除けば、ほぼカレンダー通りに月間20〜22営業日を安定して確保できます。
日本の長期休暇中であっても、ベトナム側は通常通り開発を進めているため、「日本側が休んでいる間に開発を進行させ、休み明けに上がってきた成果物をチェックする」といった効率的なプロジェクト進行も可能になります。
4. スケジュール管理の注意点(テトへの対応)
稼働日数が多いという大きなメリットがある反面、ベトナムでのオフショア開発で唯一気をつけるべきなのが「テト(旧正月)」の存在です。
この期間は、ベトナム国内の交通機関やお店もストップし、エンジニアは全員帰省して長期間休暇を取ります。テトの期間は毎年変動するため、プロジェクトのスケジュールを引く際は、必ずその年のテトの日程を事前に確認し、この期間にマイルストーンや重要なリリースが被らないよう計画を調整することが必須です。
バイタリフィアジアでは、こうしたベトナムのカレンダーや商習慣の違いを熟知した日本人プロジェクトマネージャー(PM)が間に入り、日本のお客様とベトナム人エンジニアの橋渡しを行っています。
祝日の少なさを活かしたコストパフォーマンスの高いアジャイル開発やラボ型開発をご検討の際は、ぜひ経験豊富な当社にお気軽にご相談ください。
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