ベトナムでのエンジニア採用戦略【後編】:Facebookコミュニティとテックイベントによる企業ブランディング

前編では、ベトナムでのエンジニア採用の基本である「人材紹介会社」「求人サイト」「リファラル採用」についてまとめました。今回は、私たちが日々模索し実践している、少しチャレンジングな採用・ブランディング手法を3つご紹介します。
これらは即効性こそ求人サイトに劣りますが、将来の候補者となり得るエンジニア層に対する「企業ブランディング」として非常に重要です。現地に根ざして開発組織を拡大していく企業にとって、自力で採用のパイプラインを構築することは、未来の強力な武器になります。
ステップ4:Facebookの技術コミュニティグループで募集する
ベトナムにおいてFacebookは圧倒的なインフラです。求人情報の露出先は、求人サイトや自社の採用ページだけではありません。Facebook上には言語やフレームワークごとのエンジニアコミュニティが星の数ほど存在します。

これら特定の技術コミュニティ(例えばPHPやReactの開発者グループなど)に直接求人を投稿するアプローチです。
ただし、単に求人を投稿するだけで大量の応募が来るわけではなく、あくまで他の媒体と並行して行う実験的な手法と捉えるべきです。
一方で、コミュニティの管理者がしっかりしているグループ(例えば専門学校のCGデザイナーグループなど)にアプローチし、信頼関係を築いて掲載してもらうと、質の高いエントリーが複数集まることもあります。コミュニティのキーマンと繋がりを持つことが成功の鍵です。
ステップ5:技術イベント(勉強会)を主催し、認知度を上げる
Vitalify Asiaとして特に力を入れているのがこちらです。社内のエンジニア向けに行っていたテックリーダーによる技術勉強会を、社外のエンジニアにも公開・開放する取り組みです。
告知方法は非常にシンプルです。
- Facebookでイベントページを作成する。
- 社員に「シェア」や「いいね!」を促す。
- ステップ4で紹介した外部のエンジニアコミュニティにイベント情報を投稿する。
- 少額の予算を組み、ターゲットを絞ってFacebookイベント広告を数週間配信する。

日系企業がベトナムのエンジニア向けに技術イベントを開催する際、Facebookのターゲティング広告は極めて高いコストパフォーマンスを発揮します。
セミナーに参加してくれるのは、自ら知識を得ようとする向学心の高いアクティブなエンジニアばかりです。こうした層に向けて、自社の技術力やカルチャーを少しずつ浸透させていく。「千里の道も一歩から」を地で行く実践です。
過去に「React Native」のセミナーを開催した際は、わずか数千円の広告費で150人の「興味あり」を集め、実参加者36名という大盛況となりました。

ステップ6:外部のテックカンファレンスに協賛・参加し存在感を出す
自社開催だけでなく、社外の面白そうなカンファレンスや技術セミナーに、開発メンバーやマネージャーを積極的に参加させています。
そこで主催企業やイケている技術者と知り合い、後日パイプを作るための表敬訪問を行うなど、草の根のネットワーキングを行っています。

直近では、シンガポール発のIT企業が主催するReact.jsのカンファレンスにスポンサーとして協賛しました。最初は特定のメンバーだけを参加させる予定でしたが、噂を聞きつけた社内のバックエンドエンジニア達から「自分も参加したい!」という声が上がり、嬉しい誤算となりました。
対外的な採用・PR活動に留まらず、社内のエンジニア達の「勉強意欲の刺激」や「リテンション(定着率向上)」にも有効なこのアプローチ。これからも現地のローカルコミュニティに積極的に飛び込んでいきたいと考えています。
優秀なエンジニアを採用し、強力な開発チームを構築したいとお考えの企業様は、ぜひ長年のノウハウを持つバイタリフィアジアにご相談ください。
[2026年アップデート情報]
2026年の最新のベトナムオフショア開発・ラボ型開発についてはこちらのコラムをご参考ください。

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