ホーチミンの地区別特徴ガイド【前編】:駐在員に人気の居住エリア(1区〜5区)の家賃と治安

※本記事は2020年当時のベトナム・ホーチミン市における地区別の特徴に関するアーカイブ記事(前編)です。駐在員や長期滞在者の居住エリア選びの参考資料としてご参照ください。
ホーチミン市に赴任する予定の方や、長期出張で滞在先を探している方にとって、「どのエリアに住むべきか」は非常に悩ましい問題です。東京の「23区」のように、ホーチミン市にもナンバリングされた「区(District)」があり、それぞれに明確な特色や家賃相場、治安の傾向があります。
今回は、日本人がよく住むエリアを中心に、ホーチミン市の主要な地区(1区〜5区)の特徴を解説します。
1. ホーチミン市の区分け概観
ホーチミン市は、経済の中心である「1区」を核として、2区〜12区、ビンタイン(Binh Thanh)区、フーニャン(Phu Nhuan)区、タンビン(Tan Binh)区、タンフー(Tan Phu)区、ゴーバップ(Go Vap)区などで構成されています。
その中で、外国人の居住エリアとしてよく名前が挙がるのが、1区、2区、3区、4区、7区、ビンタイン区、フーニャン区あたりです。
図解引用:https://thetripguru.com/ho-chi-minh/destination/

2. 経済と観光の中心「1区」
オフィスビル、高級ホテル、観光スポットが密集している絶対的な中心地です。日本人街として有名なレタントン通りも1区にあり、多くの日本人駐在員が生活しています。
- 特徴:どこへ行くにもアクセスが良く、カフェ、レストラン、ショッピングモールが充実しており生活利便性は最高です。ビンホームズ・ゴールデンリバーなどの高級コンドミニアムも多数存在します。
- 懸念点:家賃相場はホーチミンで最も高く、サービスアパートメントであれば600USD(当時)を下ることはほとんどありません。また、繁華街周辺ではスリやひったくりなどの軽犯罪に注意が必要です。

3. 欧米人が多く洗練された「2区(タオディエン周辺)」
1区からサイゴン川を渡った東側に位置し、特に「タオディエン(Thao Dien)」エリアは欧米人駐在員が多く住む高級住宅街として独自に発展しています。
- 特徴:お洒落な雑貨店やオープンカフェ、多国籍レストランが立ち並び、西洋的な洗練された雰囲気が漂います。大型スーパーやインターナショナルスクールも揃っており、ファミリー層にも人気です。中心部から離れているため、バイクの騒音も少なく治安も良好です。
- 懸念点:1区への通勤ルートが限られているため、朝夕のラッシュ時には橋の周辺で激しい渋滞が発生します。また、インフラ整備工事による砂埃や、大雨時の冠水リスクがあるエリアも存在します。家賃は400〜500USDから高級ヴィラまで幅広いです。

4. 通勤に便利でローカル感も味わえる「3区」
1区に隣接しており、車で10分程度で中心部にアクセスできる好立地です。日本国総領事館や、弊社バイタリフィアジアのオフィスもこの3区にあります。
- 特徴:歴史的なフレンチコロニアル建築や主要な観光地(戦争証跡博物館など)が点在しつつ、ローカルな食堂や市場も多く、ベトナムらしさと利便性の「いいとこ取り」ができるエリアです。
- 懸念点:一方通行の道が多く、交通量が多いため渋滞が発生しやすいエリアでもあります。家賃相場は400〜600USD程度ですが、ローカルな路地(ヘム)に入れば生活コストを安く抑えることも可能です。

5. アクセス良好で再開発が進む「4区」
1区のすぐ南に位置し、川を隔てて隣接しているエリアです。かつては港湾労働者が多く「治安が悪い」というイメージがありましたが、近年は再開発が急速に進んでいます。
- 特徴:川沿いを中心に近代的な高層コンドミニアムが次々と建設され、1区への通勤アクセスが抜群に良いため、若い駐在員や単身者に人気が高まっています。家賃も350〜400USD程度からと、1区に比べてリーズナブルです。
- 懸念点:大通りや高級コンドミニアム周辺は安全ですが、少し奥のローカルな路地に入ると昔ながらの雑多な雰囲気が残っており、場所によっては夜間の歩行に注意が必要です。

6. 歴史ある巨大なチャイナタウン「5区」
1区から南西へ車で15〜20分ほどの場所に位置し、隣接する6区と合わせて「チョロン」と呼ばれる巨大な中華街を形成しています。
- 特徴:漢字の看板や漢方薬の香りが漂い、街並みは中国南部の都市に迷い込んだかのような独特の活気があります。巨大な卸売市場(アンドン市場)があり、ローカルの熱気を肌で感じられます。家賃相場は400USD前後とリーズナブルです。
- 懸念点:ローカル色が非常に強いため、初めてベトナムに住む日本人にとってはハードルがやや高いかもしれません。しかし、大型病院(チョーライ病院)やショッピングモールもあるため、慣れれば生活自体に困ることはありません。

赴任者のライフスタイル(単身か家族帯同か、通勤時間、休日の過ごし方)に合わせて、最適なエリアを選ぶことがホーチミン生活を充実させる鍵となります。
バイタリフィアジアでは、ベトナムでのオフショア開発事業と並行して、現地への進出を目指す企業様向けに、こうした生活インフラやリアルなビジネス環境の情報も提供しています。ベトナム進出やIT拠点の設立をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
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