Niantic Scanning Frameworkで現実世界を3Dスキャン

Niantic Scanning Framework
Lightship ARDK 2.5に搭載されているNiantic Scanning Frameworkは現実世界の物体をスマホで3Dスキャンするためのフレームワークです。LiDARを必要とせず、Unityベースのアプリケーションで高速3Dスキャンができます。
今回はUnityでこのフレームワークの実力を検証してみました。
動画に収めてみましたので、ご覧ください。
消火栓をスキャン
動画の冒頭では、消火栓を3Dスキャンしてみました。
今回スキャンを試みた物体のうち、消火栓は最も品質の高い3Dオブジェクトを得ることができました。
下記のような特徴により良好な結果を得ることができたと推測します。
- 地面との境界がはっきりしている
- 細かい部品が少ない
- 360度全方向からスキャンできる
また、スキャンした時点でオブジェクトの形状に合わせて自動的にコライダーが設定されています。そのため、スキャンしたオブジェクトを地面に密集させて配置すると、物体同士がぶつかり合って倒れる様子も確認できました。

椅子をスキャン
動画の後半では、屋外の椅子をスキャンした様子を収録しています。細かい部品が多い椅子を使用したため、細部が正しくスキャンされていません。
一部の部品が取り込まれていなかったり、逆に背景が誤って取り込まれている箇所も多く見受けられます。設定を変更する事によりもう少し品質を改善できるかも知れませんが、使用目的によっては充分な品質とも言えます。

まとめ
Niantic Scanning Frameworkは、LiDARがないスマホでも使用可能な、手軽さを重視した3Dスキャンと言えそうです。
フォトグラメトリと呼ばれる手法を使えばもっと高品質で正確な3Dデータを得ることができますが、撮影方法も手間がかかり、その後のデータの生成にも専門的な知識が必要です。
一方、このフレームワークを導入したアプリであれば、誰でも簡単に目の前にある現実世界の物体を簡単にスキャンできます。正確さよりも手軽さやその場のノリが求めらるユースケースでは非常に強力な機能になりそうです。
今までのARは、一部の例外を除いて開発者側が作成した3Dオブジェクトをユーザーが現実世界に配置するという使い方が主流でした。
今後、このような技術でスマホで使える手軽なスキャン機能を提供することは、ある種のUGC (User Generated Contents) をARの分野でも可能にすることに繋がると言えるでしょう。
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