ベトナムIT人材市場レポート【前編】:都市別・職種別の求人動向とプログラミング言語別の給与相場

ベトナムにあるオンライン求人プラットフォームTopDev社より、5,500人のIT求職者と150超の企業の求人データ(約7万件)を基に分析された「ベトナムのIT人材に関する調査レポート(2017年上期)」が発表されました。
「開発言語やスキルごとの給与相場や見通し」など、ベトナムでのオフショア開発をご検討の方にとって役立つ情報が満載だったため、日本語に翻訳・要約してご紹介します。(後編では福利厚生とスキルアップ手法についてご紹介しています)

1.ベトナムにおけるIT人材のニーズ動向
1-1. IT人材の求人件数の推移
TopDev社のサイト内における求人件数は、年々爆発的に増加していました。
- 2012年:7,567件
- 2013年:8,250件 (前年比+11%)
- 2014年:9,405件 (前年比+14%)
- 2015年:12,550件 (前年比+35%)
- 2016年:18,230件 (前年比+45%)
当時ベトナム全体で約20万人だったIT人材の求人数は、2018年末までに35万人、2020年には50万人が必要とされると予測されており、IT人材の採用ニーズが国全体で大きく成長している様子が伺えます。
1-2. ベトナム3大都市の求人割合
- ホーチミン市:59%
- ハノイ:39%
- ダナン:2%
南部の商業都市であるホーチミンでの求人募集が圧倒的に多く、応募してくるエンジニア数も多いため、採用活動が他の都市よりも活発であることが分かります。
1-3. 求められる職位と仕事内容
求人の85%が「経験者」を求めており、その中でも60%以上が「少なくとも2年以上の経験を持つ開発者」または「シニアレベル」を求めていました。即戦力重視の傾向です。
また、仕事内容としては「アウトソーシング(オフショア開発など)」が48%、「自社製品の開発」が41%でした。当時はアウトソーシングが主流でしたが、徐々に自社サービスや国内向けサービスの比率が高まっていく兆しが見えていました。
開発言語・スキルと給与水準のトレンド
当時、企業側からの関心が高かったのは「JavaScriptに精通していること」「様々なフレームワークを理解していること」でした。JavaからJavaScriptへのシフトが進んでおり、さらに人工知能(AI)や機械学習(ML)分野への注目も高まっていました。
募集給与と求人数(ニーズ)の相関
- 給与が高く、ニーズも高い分野:Java(1,161ドル)、JavaScript(1,070ドル)、SQL(1,100ドル)、React.js(1,037ドル)
- 給与が高く、ニーズは中程度の分野:C#、React Native、Node.js、Python
- 給与は低めだが、ニーズが高い分野:PHP(910ドル)、CSS(820ドル)
日本向けでニーズが高いRubyは、給与水準は高いものの、ベトナム市場においては求職者(エンジニア)の母数がまだ多くないという特徴がありました。
ベトナムITエンジニアの給与水準の実態
経験者に対する当時の平均給与は1,160ドルでした。モバイル業界向け(SPA開発など)の給与が最も高い傾向にありました。
- 新卒・経験2年以下:月350~520ドル
- 経験2年以上:月750~812ドル
- 経験5年以上・リーダークラス:月980~1,530ドル
- 経験10年以上・マネージャークラス:月2,300~2,840ドル
日本以上に「給与格差が大きい」のがベトナムの特徴です。新卒時から数年の経験で給与が2~3倍、マネージャークラスになると5倍超に跳ね上がります。その分、スキルアップに対するエンジニアのモチベーションは非常に高いと言えます。
(※後編へ続く)ベトナムでオフショア開発をご検討の際は、現地の市況とトレンドに精通したバイタリフィアジアへぜひご相談ください。
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