ベトナムでのエンジニア採用戦略【前編】:人材紹介会社の活用とIT専門求人サイトの特性比較
オフショア開発拠点立ち上げ期の要となる人材採用手法。マネージャー層獲得に有効な人材紹介会社のコスト構造と、現地のIT専門求人メディアの特性比較、さらにリファラル採用へのアプローチを解説します。

目次
ベトナムも、時はエンジニア採用「戦国時代」。
越僑からの投資を元にしたローカル系スタートアップから、高額給与を提示する欧米・シンガポール資本の企業、そして続々と進出してくる日系オフショア開発会社まで、ベトナムのIT人材獲得市場は常に群雄割拠の様相を呈しています。
本記事では、そんなベトナムで優秀なエンジニアを探すために企業が実践している「採用の基本ステップ」をまとめました。日本と手法自体は大きく変わりませんが、現地の事情に合わせたアプローチが必要です。
ステップ1:マネージャー層の採用は「人材紹介会社」を頼る
いよいよベトナムでエンジニアを雇用し、拠点を立ち上げるフェーズ。まずは組織の中核となるマネージャー(またはマネージャー候補)の採用が不可欠です。管理職として据えるなら、高い技術力やマネジメント経験に加え、英語か日本語の語学力もマストになります。
こういったハイレベルかつピンポイントな人材を探す場合、現地の人材紹介会社(エージェント)を頼るのが最も有効です。
【ベトナムの人材紹介会社の特徴】
- 完全成果報酬型(紹介した候補者が入社して初めて手数料が発生)。
- ポテンシャル人材やマネジメント人材のスクリーニングに長けている。
- 手数料の相場は、候補者の年収(ボーナス等含む)の20〜30%程度。
たとえば、希望給与800ドルのエンジニアを採用する場合(ベトナムでは旧正月に1ヶ月分のボーナスが支給されるため、年収を13ヶ月分で計算します)、手数料は約2,080ドル〜3,120ドルとなります。通勤手当などを加味するとさらに金額は上がります。
ベトナムには、日系で老舗の「ICONIC(アイコニック)」や「Jellyfish HR」など、ITバックグラウンドを持つキャリアアドバイザーが在籍するエージェントが多数存在します。自社の要件に合ったエージェントを選定することが第一歩です。
ステップ2:メンバークラスの採用は「求人情報サイト」を活用
マネージャー層の目星がついたら、次は開発を担うスタッフクラスの採用です。
すべてを人材紹介会社に頼ると、あっという間に頭が痛くなるような採用コストに膨れ上がってしまいます。そこで頼りたいのが現地の「求人情報媒体(ジョブボード)」です。ポジションや提示給与によっては、非常に高いコストパフォーマンスを発揮します。
【代表的なベトナムの求人サイト】
- VietnamWorks:ベトナムにおける総合求人サイトのNo.1。圧倒的な登録者数を誇り、まずはここに登録するのが現地でのセオリーです。
- top ITWorks:VietnamWorksのIT人材専門ページ。企業紹介ページを作り込み、自社の魅力をPRできます。
- ITviec:エンジニア、デザイナー、PMなどIT人材に特化した求人サイト。「VietnamWorksでは集まりにくいマイナーな言語の技術者も集まる」と評判です。掲載料金の割引キャンペーンなどをうまく活用するのがコツです。
ステップ3:中長期的には「リファラル採用」に挑戦
組織が一定の規模になり、立ち上げのバタバタが落ち着いてきたら、次に検討すべきは「リファラル採用(社員紹介)」です。
優秀な社員の知人はやはり優秀な傾向にあり、事前に自社のリアルな内情を聞いてから応募してくるため、入社後のミスマッチや早期退職のリスクを大幅に減らすことができます。
リファラル採用を成功させるポイントは以下の通りです。
- 「紹介した候補者が採用された場合のインセンティブ(紹介報酬)」を全社員に明確に提示する。
- 「現在、どのような技術・スキルを持った人材を探しているか」を具体的に共有し、常に情報をアップデートする。
仕組み化して運用するのは根気が要りますが、成功すれば最も強力で低コストな採用チャネルとなります。
バイタリフィアジアでは、2008年の設立以来、何百人ものベトナム人エンジニアと面接を重ね、現地の気質や採用ノウハウを蓄積してきました。「自社の開発リソースを拡張したい」「優秀なチームを構築したい」という企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
[2026年アップデート情報]
2026年の最新のベトナムオフショア開発・ラボ型開発についてはこちらのコラムをご参考ください。

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