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AI・機械学習・ディープラーニングの基礎知識:ビジネス活用のための本質的理解

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Vitalify Asia Team2017/11/19
AI・機械学習・ディープラーニングの基礎知識:ビジネス活用のための本質的理解

AIや機械学習のプロジェクトに携わる中で、「AI」「機械学習」「ディープラーニング」という言葉が飛び交っていますが、その正確な違いをご存知でしょうか?
今回は、非エンジニアの方やこれからAI導入を検討される企業担当者様向けに、AI周辺の基礎知識をできるだけ簡潔に図解・整理してまとめました。

結論から申し上げますと、以下の3点が非常に重要です。

  • 現在注目を集めているDeep Learning(深層学習)は、機械学習における学習手法の1つに過ぎない(=どんな課題でもDeep Learningを使えば解決する、というのは間違い)
  • ビジネスの課題に対して「適時適応(適切なアルゴリズムを選ぶこと)」が最も重要
  • 「AI」という言葉自体は非常に広義で曖昧な概念である

AI(人工知能)とは?広義な概念を整理する

「AI(Artificial Intelligence:人工知能)」という言葉は非常に広義です。1950年頃から歴史があり、ガチガチに定義付けされていないのが実情です。個人的にまとめると、「知的な行動を再現しようとする(または同等の)技術の集合体」を指します。

「知的な行動を再現しようとする(または同等の)技術の集合体」を指す

AIの大きな分類としては、以下の2つがあります。

  • 汎用型人工知能(AGI:Artificial General Intelligence):強いAI。人間と全く同じように思考し、判断できるコンピューター(SF映画のターミネーターのような存在)。
  • 特化型人工知能(ANI:Artificial Narrow Intelligence):弱いAI。個別の特定領域においてのみ、人間のように処理を行うAI(画像認識や音声認識など)。

現在ビジネスで実用化され、我々の身近で稼働しているAIのほとんどは「特化型人工知能(ANI)」に分類されます。

ML(Machine Learning:機械学習)とは?

Machine Learning(以下、機械学習)とは、開発者が予めすべての動作をルールとしてプログラミングする従来の手法とは異なり、「与えられた膨大なデータを元に機械自身が学習し、自律的に法則やルールを見つけ出す手法」です。

機械学習は、主に以下の4つのアルゴリズムに分類されます。

機械学習の領域

教師あり学習(Supervised Learning)

一言で言うと「正解データを教える」学習方法です。

例えば、大量の画像データに対して人間が1つ1つ「これは猫です」「これは犬です」とラベル(正解)をつけて機械に学習させます。人間側の労力(アノテーション)が必要ですが、高い精度が出ます。

大量の画像データ(例)に対して
人間が正解データを作成し、機械に与えて学習させる

主に以下の2つの概念を持っています。

  • 分類(Classification):過去のデータを元に、新しいデータをグループに仕分けする。
  • 回帰(Regression):過去の数値データを元に、未来の数値を予測する(売上予測など)。

教師なし学習(Unsupervised Learning)

「正解を教えない(ラベルをつけない)」学習方法です。

膨大なデータから自動的に特徴やパターンを算出し、機械自身に法則を導き出させます。

  • クラスタリング:データを似た者同士で自動的にグルーピングする。
  • 異常検知(外れ値検出):データから著しく外れたものを「異常値」として検出する(工場での不良品検知などに利用)。
クラスタリング例
外れ値検出例

半教師あり学習(Semi-supervised Learning)

ラベル付きの正解データと、ラベルの無い大量のデータを組み合わせて学習させる手法です。

すべてのデータに人間がラベルをつけるのはコストがかかるため、労力を減らしつつ高い予測精度を出すために用いられます。

ラベル付きの正解データと、ラベルの無い大量のデータを組み合わせて学習させる

強化学習(Reinforcement Learning)

「正解か不正解か人間でもわからない」ような複雑な課題に対し、最終的な「報酬(スコア)」が最大化するようにAI自身に行動を学習させる手法です。自動運転や、ゲームのAI(囲碁のAlphaGoなど)で活用されています。

NN(Neural Network:ニューラルネットワーク)とは?

ニューラルネットワークとは、人間の脳の神経細胞(ニューロン)の仕組みをコンピューター上でシミュレートした計算アルゴリズムです。

ニューラルネットワーク
ニューロンとニューラルネットワークの関係性

入力層、中間層(隠れ層)、出力層の構造を持ち、学習データの特徴を数値化して分類を行います。

入力層、中間層(隠れ層)、出力層の構造を持ち、学習データの特徴を数値化して分類

DLの基盤となる代表的なアルゴリズムには以下があります。

  • CNN(畳み込みニューラルネットワーク):画像認識に特化。画像から特徴を抽出し、カテゴリ分類を行う。
  • RNN(再帰型ニューラルネットワーク):時系列データや文脈理解に特化。中間層にループを持たせ、過去のデータを記憶して次の予測に生かす(自然言語処理などに利用)。

DL(Deep Learning:ディープラーニング)とは?

Deep Learning(深層学習)とは、機械学習の1種であるニューラルネットワークの「隠れ層(中間層)」をさらに深く多層にしたアルゴリズムのことです。

Deep Learning

DLの最大のブレイクスルーは、「特徴量の自動抽出」が可能になった点です。従来の機械学習では「どこに注目すべきか(特徴量)」を人間が設定する必要がありましたが、DLでは十分なデータ量があれば、機械が自動的にデータから特徴を学習してくれます。これにより、画像、音声、自然言語など、人間でも扱いづらかった複雑なデータ処理の精度が飛躍的に向上しました。

ただし、「大量の学習データが必要」「なぜその結果になったのかの過程(ブラックボックス化)が分かりにくい」といった弱点もあります。

まとめとビジネスへの適用

AIやDeep Learningは魔法の杖ではありません。目的や保有しているデータ量によって、従来の機械学習(ML)を選ぶべきか、Deep Learning(DL)を選ぶべきか、「適材適所の技術選定」が成功の鍵を握ります。

バイタリフィアジアのAI R&Dチームでは、最新のアルゴリズムを用いた検証や、実際のビジネス課題を解決するためのAIモデル構築(PoC)を得意としています。AI導入の第一歩に迷われましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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