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DXに有効な開発手法:DevOpsの概念に基づく「ラボ型」オフショア開発の要諦

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Vitalify Asia Team2022/01/04
DXに有効な開発手法:DevOpsの概念に基づく「ラボ型」オフショア開発の要諦

バイタリフィにて14年近くベトナムでのオフショア開発を通じ、企業のDX化をサポートしてきたPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の加藤が、「DX推進に有効な開発アプローチ」としてDevOpsの概念とラボ型オフショア開発の親和性について解説します。

1. DevOps(デブオプス)とは?

DevOpsとは、システムを「1度開発して公開したら終わり」とするのではなく、リリース後も継続的に改善とデプロイを積み重ね、サービスを成長させていくことを前提とした開発・運用手法です。

従来、システム開発の現場では以下のような対立構造が生まれがちでした。

  1. 開発チームの目的:「ビジネス要求に応え、システムに新しい機能を追加したい」
  2. 運用チームの目的:「システムの安定稼働を保つため、むやみに変更を加えたくない」

この利害の不一致が、プロジェクトの成長やDX推進を阻害する最大の要因となります。DevOpsは、この両者を1つのチームとして統合し、協力して改善プロセスを高速に回していくための文化と仕組みを指します。

2. DXを実現するための「ツール」と「組織文化」の変革

DXを推進するためには、大きく分けて「ツール(仕組み)」と「組織文化」の2つの変革が必要です。

ツールの変革(自動化と可視化)

  1. インフラ構築の自動化(Docker/Terraform等):手動設定によるヒューマンエラーを排除し、コード(IaC)でインフラを管理する。
  2. バージョン管理の共有(GitHub/Bitbucket等):モダンなソースコード管理システムを導入し、チーム全体でコードベースを共有する。
  3. CI/CD(継続的インテグレーション/デリバリー)(CircleCI/AWS ECS等):エンジニアがビルドやデプロイ作業で待機する無駄な時間を排除し、テストから反映までを自動化する。
  4. フィーチャーフラグ:環境ごとの手動設定切り替えによるミスを防ぐ。
  5. メトリクス(指標)の共有:感覚や雰囲気ではなく、客観的なデータ(数字)に基づいて改善施策を決定し、チーム全員がKPIを意識できるダッシュボードを持つ。
  6. コミュニケーションの自動化(Slack/Chatwork等):ビルドの成否やアラートをチャットツールに自動通知し、情報共有を効率化する。

これらが必要な理由は、現代のITサービスにおいて「どれだけ早く仮説検証(リリース)のサイクルを回せるか」が勝負を決めるからです。リリース回数が増えれば手作業によるミスや確認の手間も増大するため、品質を落とさずにスピードを上げる「自動化」が不可欠になります。

組織文化の変革

  1. お互いを尊重し、信頼する。
  2. 失敗に対して寛容で、健全な態度をとる。
  3. 問題が発生した際、個人を非難するのではなく仕組み(プロセス)の改善に向かう。

DXにおける改善活動には「絶対の正解」はありません。試行錯誤の中で必ず失敗(仮説のハズレ)が発生します。

アイデアを出した人や実行した人を非難する文化では、誰もリスクを取らなくなり、結果としてイノベーションが止まってしまいます。これはアウトソーシング先を活用する場合でも、発注側(クライアント)に求められる極めて重要な組織文化です。

3. リリースはゴールではない。リリースしてからが勝負

現在私たちが日常的に使っているスマートフォンアプリの中で、3ヶ月以上アップデートされていないものはほとんどありません。これは、ユーザーの行動データをトラッキングし、分析・改善プランを立案・実行するサイクルを裏側で高速に回しているからです。

ユーザーの可処分時間を奪い合う現代において、自社だけがアップデートを怠れば、すぐに競争から脱落してしまいます。

最初にすべての要件を完璧に決めるのではなく、常に優先順位を見直し、継続的なアップデートを前提とした「仕組み化」が必要です。

4. DX化の壁と、乗り越えるための3つの「少ないほうがいい」

DX化を外部ベンダーに丸投げしたいと考える企業は多いですが、自社の「業務」を最も深く理解しているのは自社自身です。業務の整理や課題の洗い出しを行わずにベンダーに依頼しても、プロジェクトは決してうまくいきません。

DXプロジェクトは、関係部署間の調整や承認プロセスによって遅々として進まない「壁」に直面しがちです。これを突破するための我々の提案が、以下の3つの「少ないほうがいい」です。

  1. 関係者は少ない方がいい
    意思決定者が多すぎるとスピードが出ず、プロジェクトが塩漬けになります。業務全体を把握し、決裁権を持つ経営層がプロジェクトの主導権を握るべきです。
  2. 考えることは少ない方がいい
    膨大な業務を一気にデジタル化しようとすると、莫大なコストと時間がかかります。まずは「確実に効果が出そうな小さな領域」から1つずつ始め、実際に使ってみて得られたフィードバックをもとに改善を重ね、社内に浸透させていくアプローチが有効です。
  3. 作るものは少ない方がいい
    「あれもこれも自動化できる」と多機能で複雑なシステムを求めがちですが、複雑なシステムは使いこなせる社員が少なく、開発コストも跳ね上がり、バグの温床になります。世の中のシステムの機能の6割は使われていないとも言われます。「絶対に必要不可欠なコア機能(MVP)」からスモールスタートすることが重要です。

5. 失敗は小さく・早く・多く!DevOpsは「ラボ型開発」と相性が良い

DX推進において重要なのは、完璧を目指して時間をかけることではなく、「小さく、早く、多く失敗(検証)すること」です。

このアプローチを実現するために最も適しているのが、ベトナムなどの優秀なエンジニアリソースを活用し、アジャイルに継続的な開発を回す「ラボ型オフショア開発」です。

仕様をガチガチに固めてから発注する受託開発(ウォーターフォール)とは異なり、ラボ型開発は専属のエンジニアチームを抱え、ビジネスの状況変化に合わせて柔軟に機能追加や方針転換を行うことができます。

バイタリフィアジアでは、DevOpsの文化と強力なインフラ構築のノウハウを持ち、お客様のビジネスの成長にフルコミットするラボ型開発チームをご提供しています。DX推進や新規事業の立ち上げをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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